主要なDEX(分散型取引所)ほか、各種DeFiプロジェクトを一覧で紹介・解説します。
Compound:コンパウンド
2018年にイーサリアム上に作られたレンディングプラットフォーム。流動性を提供する(通貨を貸し出す)ことで利息収入を得ることができます。Compoundで取引をするとガバナンストークンCOMPが得られます。
Uniswap:ユニスワップ
イーサリアムのスマートコントラクトを利用したAMM型のDEX(分散型取引所)。ERC-20規格に準拠したトークンであればどんな通貨でも取引が可能。また、独自のガバナンストークンUNIを発行してます。
PancakeSwap:パンケーキスワップ
バイナンスのブロックチェーン上で運営されるAMM型のDEX(分散型取引所)の一つ。ステーキングによりガバナンストークンCAKEを得られます。
SushiSwap:スシスワップ
Chef Nomi氏と0xMaki氏が、UniswapをコピーしてローンチしたDEX。現在ではSushiSwap独自のプロダクトが多数提供されており主要なDEXの1つとして認知されています。2020年8月ローンチ。主なプロダクト(機能)は以下の通りです。
- Onsen:イールドファーミング
- Sushi Bar:ステーキングサービス
- Kashi Markets:レンディングサービス
- Miso Launchpad:トークンを発行・資金調達できるプラットフォーム
- Shoyu NFT:NFTプラットフォーム
ShibaSwap:シバスワップ
2021年7月にローンチしたDEX。SHIB、LEASH、BONEの3種類の独自トークンを発行。主な機能は以下の通りです。
- DIG:トークンペアを提供(流動性供給)することで手数料としてBONEが得られる。
- NFTS:ShibaSwap独自のNFT「Shiboshis」の取引が可能。
- BURY:SHIB、LEASH、BONEのステーキングサービス。
- SWAP:ERC-20各種トークンの交換ができる。
- WOOF:特定のトークンペアの流動性供給によりSSLPトークン(ShibaSwap LP Token)を得られ、これをファーミングすることでBONE他のトークンを獲得できる。
1inch.exchange:ワンインチエクスチェンジ
DEXアグリゲーターの分野で取引数量1位(2022年9月現在)となっているDEX。ユーザの取引情報を見られないようにするフロントランニング防止機能を持っています。2020年にガバナンストークン1inch Network(1INCH)をリリース。
Stargate Finance:スターゲートファイナンス
LayerZeroプロトコル上に構築されており、異なるチェーン間での資金移動が可能なクロスチェーンプラットフォーム。LayerZeroプロトコルは、オンチェーンの分散型オラクルを利用することによって、異なるブロックチェーン間の相互運用を実現しています。ネイティブトークンはSTG。2022年3月ローンチ。
Bungee:バンジー
チェーン間でシームレスなブリッジングを提供するメタブリッジ。ブリッジアグリゲーターとしてブリッジの最適ルートを提案してくれます。
Superfluid:スーパーフルード
DAOのための定期支払いDApps。公式サイトでは「トークンに機能を追加するスマートコントラクトのフレームワーク」であるとしています。具体的には、既存のトークンに定期支払い等の機能を追加したスーパートークンを作成できるほか、次のような用途で利用が可能です。
・GAS代の節約 1度の支払で定期的にスーパートークンを支払うことができる。
・複数人への支払 分散的なイベント運営などで複数の貢献者に対し一度にまとめて支払いできる。
MeanFi:ミーンファイ
Solana上に構築されたDEX。ネイティブトークンはMEAN。運営元のMean DAOは、従来の銀行業務にCryptoとDeFiをもたらし、TradFiとDeFiの橋渡しをすることを目指しています。
2021年10月には、ソフトバンクグループの「SB Opportunity Fund」が出資して日本でも話題となりました。
GMX
現物取引に加えレバレッジ取引を提供する非AMM型DEX。Arbitrum・Avalanche上で構築されています。ネイティブトークンのGLPは USDC約4割、ETH約3割を含む8種の通貨で構成されています。
また、各種通貨は、Chainlink Oracles と主要な取引所からの価格情報によって動的に価格設定されています。
Aave V3:アーベ V3
イーサリアムブロックチェーン上に構築された分散型レンディングプラットフォーム。「Aave」はフィンランド語で「お化け」を意味し、DeFi分野で透明かつオープンなインフラを創造するという取り組みを表しています。ネイティブトークンはAAVE。
BitKeepSwap:ビットキープスワップ
マルチチェーン対応のウォレット。 公式サイトによると、168カ国800万超のユーザーが使用しているとのこと。 イーサリアム、ポリゴン、ソラナ、BNBチェーンなど30種類のチェーンに対応しています。2018 年 5 月にシンガポールでローンチ。
Trader Joe:トレーダージョー
2021年6月にアバランチ上でローンチされたAMM型DEX。ネイティブトークンはJOE。取引、貸出、レバレッジ、Launchpad への参加、NFT の購入が可能。以下の機能があります。
- トレード(Trade)
- レンド(Lend)
- プール(Pool)
- ステーク(Stake)
- ファーム(Farm)
- ローンチ(Launch)
ApeSwap:エイプスワップ
2021年春、BNBチェーン上でローンチされたAMM型DEX。ネイティブトークンは BANANA(バナナ)とGNANA(ゴールデンバナナ)。GNANAはガバナンストークンの機能も持っています。
スワップ、イールドファーミング、ステーキング、レンディングのほか、NFAコレクション(Non-Fungible Apes Collection)と呼ぶNFTの売買も可能となっています。
PoolTogether:プールトゥギャザー
暗号通貨をプールに預けることでチケットを購入できるイーサリアムベースの宝くじプラットフォーム。プールごとに毎週抽選で当選者に賞金が授与されますが、抽選後もチケットは有効で、プールから資金を獲得または引き出すまで次の抽選に進みます。これが可能なのは、賞金がすべての入金資金に発生する利息でまかなわれているためです。
運営開始から3 年で500 万ドルを超える賞金が預金者に配布されているとのこと。
Katana:カタナ
Axie InfinityがRoninブロックチェーン上で2021年11月にローンチした独自のDEX。ネイティブトークンはRON。Axie Infinityのユーザーの利便性向上を目的としており、Roninチェーン上にDEXを設置したことで利用者が支払う手数料を大幅に削減。スワップやイールドファーミング、ステーキングなどの機能を持っています。
TransitSwap:トランジットスワップ
UniSwap、SushiSwap、PancakeSwapといった主要なDEXをサポートするクロスチェーンDEXアグリゲーター。Bitcoin、Ethereum、BNB Chain、HECO、Polygon、OEC、TRXなど複数のチェーンのブリッジをサポートしています。
Biswap:バイスワップ
BNB チェーンの最初の DEX 。ゲームファイに力を入れているのが特徴。RobiというNFTでステーキングができます。
ParaSwap:パラスワップ
2019年9月にローンチされたDEXアグリゲーター。ガバナンストークンはPSP。
0x Protocol:0x プロトコル
2017年8月にローンチしたDEXのためのオープンプロトコル。0x Protocol上のDEXはリレイヤー(Relayer)と呼ばれます。0x Protocolが決済のコントラクトとリレイヤー向けのフォーマットを提供し、リレイヤーはマッチングインターフェイスを作成・運用します。ローンチから1年半でリレイヤーの数は20を超えました。0x Protocolは各リレイヤーの流動性を何倍にも増幅させられるというメリットがあり、これをNetworked Liquidityと呼んでいます。
GROW
シンガポールに拠点を構えるデジタル資産運用企業。2023年2月、「ビットコイン・レンディング・年8%報酬」という高レートを掲げ、日本のレンディング市場に参入しました。
GROWでは、顧客から貸し出された暗号資産のほとんどをアービトラージ(裁定取引)で運用しており、DeFiは利用していません。
Cega
債券とオプションを組み合わせた仕組債をブロックチェーン上に作成した世界初のプロトコル。Cega Finance(本社:シンガポール、CEO:豊崎亜里紗)が2022年6月にローンチ。TVLはSolana 上で1位、全ブロックチェーンでも2位。(2023年第1四半期資金調達時点)
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