国内のメタバースプロジェクトを一覧で紹介・解説します。
Oasis KYOTO:オアシス京都
コインチェック株式会社がDecentraland上に建設中(2022年9月時点)のメタバース都市。同社プレスリリースによると、“2035年の近未来都市”をコンセプトにしており、神社仏閣など日本の古都を連想させる街並みとなる予定。ファッション、音楽、アートを中心としたイベント施設を設置、各分野のアーティストとファンとの交流、企業のコミュニティ育成の場として活用されることを目指しています。
Oasis TOKYO:オアシス東京
コインチェック株式会社がThe Sandbox上に建設中(2022年11月時点)のメタバース都市。Oasis KYOTO同様“2035年の近未来都市”をコンセプトにしています。日本を連想させる象徴的な街並みの中に美術館やステージなどのイベント施設を設置し、さまざまな分野のアーティストとファンとの交流や企業のコミュニティ育成の場として活用されることを目指しています。
Oasis MARS:オアシスマーズ
コインチェック株式会社が、Yuga LabsのメタバースプロジェクトOthersideの土地に建設中(2023年3月時点)のメタバース都市。The Sandbox「Oasis Tokyo」、Decentraland「Oasis kyoto」に続く3つ目のOasisプロジェクトです。
cluster:クラスター
クラスター株式会社(本社品川区)が開発・運営しているメタバースプラットフォーム。スマホ、PC、VRなどのデバイスから数万人が同時に接続でき、これにより大規模イベントの開催を可能としています。渋谷区公認の「バーチャル渋谷」、ポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェスト」などがcluster上で制作・運営されています。2016年α版、翌年正式版リリース。
パラリアルワールドプロジェクト
株式会社HIKKY(本社渋谷区)が推進するプロジェクト。実在する都市をメタバース上に再現し、多数の企業が出展するバーチャルマーケットの開催などに活用しています。世界100都市のメタバース化を目指しており、既に渋谷、秋葉原、ニューヨーク、大阪がパラリアル都市として再現済みです。(2022年10月時点)
REALITY:リアリティ
REALITY株式会社(本社港区)が運営するスマートフォン向けメタバース。誰でもスマホ1台でアバターの姿になり、顔出しなしのライブ配信やゲーム、コミュニケーションを楽しむことができます。チャット機能を使ってユーザー同士でコミュニケーションを取ることも可能。
リュウグウコク(仮)
ジェーシービー、みずほフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、りそなホールディングス、損害保険ジャパン、凸版印刷、富士通、三菱商事、TBT Labの10社は2023年2月27日、TBT LabグループのJP GAMESが手掛けるメタバース構築フレームワーク「PEGASUS WORLD KIT」を用いたBtoB向けのオープン・メタバース基盤「リュウグウコク(仮)」を構築することで基本合意書を締結。ゲーミフィケーション、FinTech、ICTなどの技術やサービスを統合し、プラットフォーム内メタバースの連携、異なるメタバースプラットフォームの相互運用を可能とすることで、社会インフラとして国内企業の情報発信、マーケティング、企業DX、消費者EX(エクスペリエンス・トランスフォーメーション)を実現するとされます。
リュウグウコク(仮)は、「ゆるやかなオンライン異世界RPG」の要素を取り込み、同基盤に提供される各サービスやコンテンツは、それぞれが移動する「街」「城」「乗り物」となって世界をさまよい、ユーザーは異世界を旅するRPGの感覚で、さまざまなコンテンツやサービスとの出会いを楽しめるとしています。
MetaMe:メタミー
NTTドコモが手掛けるメタバース。2023年2月21日β版提供開始。1つの空間に最大1万人を収容できる超多人数接続技術を実装しています。
XR World
NTTドコモが手掛けるメタバース。アプリ不要、ブラウザのみで、様々なエンタメのコンテンツを体験できます。ヘッドマウントディスプレイには対応していませんが、PCとスマートフォンから利用可能です。XR Worldには株式会社HIKKYが開発するVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud」が使用されています。
DOOR
NTTグループが提供するVR空間を作成可能なプラットフォーム。ワールドへの訪問の他、作成や公開が可能です。Webブラウザまたはアプリ、Oculus Questに対応しています。
MetaLife:メタライフ
バーチャルオフィスやオンラインイベントの会場として利用できる、ドット絵で構成されたメタバース。アバターを近づけるだけでビデオ通話ができる、ホワイトボードや画面共有、鍵付き会議室が利用できる、ほか、リモートワークに適した機能が揃っています。メタバースサービスとしては異例の2次元マップとなっています。
岡崎城1645 EVOLUTION VR/メタバース
株式会社一旗が、徳川家康生誕の地で日本100名城・岡崎城の1645年頃の城郭をイメージし、DOOR上で復元したもの。
PLATEAU:プラトー
国土交通省が主導する、日本全国の3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクト。都市のデジタルツインとして各種シミュレーションへの活用が進んでいます。
2023年2月には、PLATEAU SDK for Unity/Unreal EngineがPLATEAU GitHubで公開され、ゲーム、メタバースプロジェクトでの一層の活用が期待されています。
バーチャルキャスト
株式会社バーチャルキャストが運営・開発するメタバースコミュニケーションサービス。各種VRヘッドセットに対応しているほか、ニコニコ生放送、SHOWROOM、YouTube Live等との連携機能を有しています。また、アバター用のアイテムやワールド背景などVRコンテンツをユーザーが自由に制作できます。
2023年3月にはリアルタイム通信規格OSC(OpenSound Control)に対応、現実空間での情報をリアルタイム反映できるVRコンテンツの制作が可能となりました。
αU:アルファユー
KDDIが2023年3月に提供開始したメタバース・Web3サービス。メタバースでエンタメ体験や友人との会話を楽しめるαU metaverse、360度自由視点の高精細な音楽ライブを楽しめるαU live、デジタルアート作品などの購入ができるαU market、暗号資産を管理できるαU wallet、実店舗と連動したバーチャル店舗でショッピングができるαU placeが提供予定となっています。
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