【今さら聞けない】DeFiとは?初心者向けに分かり易く解説

「DeFi」、一般にはまだ耳慣れない言葉かもしれません。ただ、少しでも仮想通貨に触れた人には避けては通れない言葉です。今後ますます普及し、一般社会にも浸透すると考えられる「DeFi」について、この記事で理解を深めてください!

目次

DeFiとは何か?

DeFi(ディーファイ)は、分散型金融(Decentralized Finance)の略語です。これは、従来の中央集権的な金融機関の介在を必要とせず、ブロックチェーン技術を利用して個人間で金融取引を行うことを可能にする新しい金融システムです。

DeFiは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトを利用して、オンラインで自動化された金融取引を実行することができます。これにより、デジタル通貨の貸出しや借入れ、保険、ステーブルコインの発行、トークンの交換など、様々な金融活動が可能となります。

トークンとは?

デジタルコンテンツやサービスの購入・取引を行うためのデジタルな代替物。通常、トークンは、特定のプラットフォーム上でのみ有効で、そのプラットフォームでの取引やサービスの購入に使用される。トークンには、様々な種類があり、例えば、暗号通貨のように金銭価値を持つものもある。

DeFiは、銀行や金融機関に依存する必要がなく、世界中の人々がアクセスできるようになっています。また、オープンソースのプラットフォームを使用するため、コストが低く、透明性が高く、セキュリティが強化されます。

DeFiは、仮想通貨市場の急速な発展とともに急成長しており、将来的にはより多くの人々がDeFiを利用することが予想されています。

Cavi

例えるなら、多くの売り手と買い手が自己責任で取引するフリマのようなものです!

この記事を読むと分かること

  • DeFiの歴史
  • DeFiのメリット・デメリット
  • DeFiの活用事例と将来像
  • 今すぐできるDeFiの始め方

記事を読み終わるころには、DeFiとは何かを理解し、実践への第一歩を踏み出すことができるでしょう。

Cavi

では、早速解説していきます!

DeFiの歴史

まずは、DeFiの誕生から現在までの進化の歴史をたどってみましょう。

DeFiの始まりは、2014年にVitalik Buterinが創設したイーサリアムプロジェクトにさかのぼります。イーサリアムは、スマートコントラクトと呼ばれるプログラムを実行できるブロックチェーンを提供し、DeFiの基盤となる技術を提供しました。

2015年には、DAO(分散型自治組織)と呼ばれる組織が登場し、DeFiの世界に大きな影響を与えました。DAOは、ブロックチェーン技術を活用して、メンバーが意思決定を行い、自己資金を管理することができる非中央集権的な組織でした。

2017年には、初めてのDeFiアプリケーションである0xがリリースされました。これは、イーサリアム上で動作する分散型取引プロトコルであり、オーダーブックの管理やトレードの執行を行うことができました。

2018年には、MakerDAOがリリースされ、DeFiの分野で最も成功したプロジェクトの1つとなりました。MakerDAOは、イーサリアム上で動作する分散型ステーブルコインのDaiを発行し、借入者がDaiを担保にETHを預けることで、安定した金利で借入を行うことができるシステムを提供しました。

2019年以降は、DeFiの分野は急速に成長し、多くの新しいプロジェクトが登場しました。代表的なものには、分散型取引所UniswapやAaveなどがあります。これらのプロジェクトは、より多くの人々がDeFiに参加できるようにし、世界中のユーザーによって広く採用されています。

以上が、DeFiの歴史の概要です。DeFiは、まだ発展途上の分野であり、今後も新しい技術やプロダクトが登場することが予想されます。

DeFiの種類

DeFiには多種多様な種類があり、分類のしかたも様々です。以下に主な分類方法をあげます。

  1. プラットフォームの種類による分類
    • 分散型取引所(DEX)
    • レンディングプラットフォーム
    • ステーブルコイン
    • その他のプラットフォーム(保険、予測市場、オラクルなど)
  2. プロトコルの種類による分類
    • Ethereum上のプロトコル(主要なプロトコルはEthereumに基づいて開発されている)
    • その他のブロックチェーン上のプロトコル(Polkadot、Binance Smart Chain、Solana、Avalancheなど)
  3. 活用方法による分類
    • 投資・トレーディング
    • レンディング・借入
    • 保険・リスクヘッジング
    • 支払い・送金
  4. ユーザーの役割による分類
    • プロバイダー(流動性提供者)
    • ユーザー(投資家、借り手、トレーダー、送金者など)
    • 開発者(プロトコル開発者、アプリケーション開発者、スマートコントラクト開発者など)

これらの分類方法はあくまでも例であり、DeFiの分類は常に変化しています。

DeFiのメリット

DeFiの主なメリットは以下の3点です。

中央集権的な金融機関に依存しない

DeFiは、中央集権的な金融機関に依存する必要がなく、オープンソースのプラットフォームを使用するため、誰でも参加できます。これにより、アクセスの制限が減り、金融サービスの利用が容易になります。

低コスト

DeFiは、金融取引の中間手数料を排除し、自己実行型のスマートコントラクトを使用するため、コストが低くなります。これは、小規模なトランザクションから大規模なトランザクションまで、あらゆる規模の取引に適しています。

透明性

DeFiは、分散型台帳技術を使用しているため、取引の透明性が高まります。すべてのトランザクションは、ブロックチェーン上で公開され、取引の追跡が可能になります。これにより、不正行為や悪意のある取引が防止されます。

DeFiのデメリット

DeFiは現段階ではまだ発展途上で、一般への普及もこれからです。そのため、現時点では以下のデメリットが存在します。

リスクの高さ

DeFiは、スマートコントラクトを使用するため、バグやハッキングなどの技術的な問題によって、資金が失われる可能性があります。また、保険制度や政府の救済措置がないため、リスクマネジメントが困難といえます。

取引の遅延

DeFiは、ブロックチェーン技術を使用するため、取引の処理に時間がかかる場合があります。これは、ネットワークの混雑やトランザクション手数料の高さによるものがあります。

規制上の問題

DeFiは、法的に未定義の領域であり、規制上の問題が存在する可能性があります。これは、政府が規制を導入することでDeFiに制限を加える可能性があることを意味します。また、規制の不明確さが、DeFiプラットフォームの開発や投資に対する不確実性を引き起こす可能性があります。

DeFiの具体的な活用事例

記事執筆時点(2023年4月)におけるDeFiの具体的な活用事例を3つあげて行きます。

レンディングプラットフォーム

DeFiプラットフォームを利用して、個人が暗号通貨を貸し出すことができます。レンディング(貸出し)プラットフォームには、スマートコントラクトが組み込まれており、貸し手と借り手の両方にとって透明性が高く、安全性が保証されています。

ステーブルコイン発行

DeFiプラットフォームを使用して、ステーブルコインを発行することができます。ステーブルコインは、暗号通貨の価格変動に影響されず、一定の価値を維持することができます。これにより、個人や企業が、暗号通貨の価格変動リスクを回避しながら、取引を行うことができます。

分散型取引所

DeFiプラットフォームを利用して、分散型取引所(DEX)を構築することができます。これは、従来の中央集権的な取引所とは異なり、スマートコントラクトを使用して取引を実行するため、透明性が高く、公平性が保証されています。また、トランザクションの手数料が低く、取引の処理速度が高いことが特徴です。

有名なDeFiのサービス

有名なDeFiのサービスには、以下のようなものがあります。

  1. Uniswap – 分散型取引所(DEX)
  2. Compound – レンディングプラットフォーム
  3. Aave – レンディングプラットフォーム
  4. MakerDAO – ステーブルコイン
  5. Curve – ステーブルコイン
  6. Chainlink – オラクルサービス
  7. Synthetix – 合成資産プロトコル
  8. Yearn Finance – イールドファーミングプロトコル
  9. SushiSwap – 分散型取引所(DEX)
  10. Balancer – プール型の分散型取引所(DEX)

これらはDeFiの中でも特に有名なサービスの一部であり、それぞれが独自の特徴や利点を持っています。DeFiの分野は急速に進化しており、新しいサービスやプロトコルが頻繁に登場しています。

DeFiの将来像

DeFiの将来像は非常に興味深いものです。以下は、DeFiが取り組む可能性があるいくつかの分野です。

金融システムの改革

DeFiは、従来の金融システムを改革する可能性があります。現在の金融システムは、中央集権的であり、信頼性や透明性に問題があるとされています。DeFiが普及することで、分散化された金融システムが構築され、より安全で透明性が高く、効率的なシステムが実現される可能性があります。

世界中の人々に金融サービスを提供

世界には、まだ銀行口座を持っていない人がたくさんいます。DeFiが普及することで、インターネット環境さえあれば、世界中の人々が金融サービスを利用することができるようになる可能性があります。

資産のトークン化

DeFiは、資産をトークン化することによって、市場における資産の流動性を高めることができます。これにより、不動産や芸術品など、従来は市場流動性が低いとされていた資産の市場価値が向上する可能性があります。

さらなるイノベーション

DeFiのエコシステムは急速に発展しています。今後も新しい技術やプロダクトが生み出され、金融サービスの分野におけるイノベーションが加速することが予想されます。

DeFiの始め方

ここまで読み進めて「今すぐDeFiを始めたい!」と思った方もいるかもしれません。DeFiを始めるには、以下のステップを踏む方法があります。(あくまでも一例です!)

仮想通貨の取引所に登録する

DeFiを始めるには、まず仮想通貨が必要です。そのため、まずは仮想通貨の取引所に登録します。代表的な取引所には、Coincheck、bitFlyer、Binance、Krakenなどがあります。登録手順は各取引所によって異なりますが、身分証明書の提出が必要な場合があります。

仮想通貨を購入する

取引所に登録し、身分証明書を提出すると、仮想通貨の購入が可能になります。代表的な仮想通貨には、Bitcoin、Ethereum、Solana、Polygonなどがあります。取引所によっては、クレジットカードや銀行振込による購入が可能な場合もあります。

ウォレットを作成する

仮想通貨を購入したら、ウォレットを作成し、そこに保管することが必要です。ハードウェアウォレット、ソフトウェアウォレット、Webウォレットなど、さまざまな種類のウォレットがあります。DeFiに参加する場合は、Webウォレットが最適です。代表的なWebウォレットとしては、MetaMaskやMyEtherWalletがあります。

DeFiプラットフォームへの接続

DeFiプラットフォームに接続するには、ウェブウォレットとプラットフォームを接続する必要があります。MetaMaskを使用する場合は、ChromeやFirefoxなどのブラウザにMetaMaskプラグインをインストールすることで、プラットフォームに接続することができます。

DeFiプラットフォームでの操作

DeFiプラットフォームに接続したら、プラットフォームが提供する機能を利用することができます。例えば、Uniswapを利用して暗号通貨を交換したり、Aaveを利用して暗号通貨の貸し借りを行ったりすることができます。

以上が、個人で今すぐDeFiを始めるための手順です。ただし、DeFiはまだ発展途上の分野であり、リスクが存在することに留意する必要があります。したがって、DeFiに参加する前に、注意深く情報を収集し、リスクを十分に理解することが重要です。

まとめ

DeFiはまだ発展途上の分野ですが、今後急速に社会に浸透していくことが予想されます。今のうちから理解を深めておくことで、一般に普及する頃には資産形成や社会活動で優位なポジションを狙えることでしょう。

記事を読んで得た知識だけでは、充分に理解したとは言えないかもしれません。まずは体験してみることをお勧めします。以下の記事を参考に、仮想通貨を購入しウォレットに送金することで、DeFiを体験する準備が整いますよ!

STEP
仮想通貨取引所の口座を開設する
STEP
日本円を入金する
STEP
仮想通貨を購入する
STEP
ウォレットを導入する
STEP
仮想通貨をウォレットに送る
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京都在住、会社員、NFTウォッチャー・コレクター

コメント

コメントする

目次