海外のメタバースプロジェクトを一覧で紹介・解説します。
oncyber:オンサイバー
自身の所有している(所有履歴のある)NFTアートを展示し、自分のギャラリースペースを開設することができるメタバースサービス。
oncyber – build your own world, experience with others.
Roblox:ロブロックス
アメリカのRoblox社が2006年にリリースしたゲーミングプラットフォーム。2020年7月には月間アクティブユーザーが1億5,000万人を超え、オリジナルゲームを作るユーザーも200万人以上となっています。ユーザーが制作したゲームのタイトル数は5,000万本を超えており、ラルフローレン、Guuci、Nike、Vansなどのブランドもゲームを提供しています。ゲーム内通貨Robuxでアイテム、特殊能力などを購入でき、ゲーム開発者はゲーム内にRobuxの課金ポイントを設け収益化が可能です。
The Sandbox:ザ・サンドボックス
イーサリアムブロックチェーン上で運営されるNFTゲーム。LAND(ランド)と呼ばれるメタバース上の土地を提供しており、ユーザーはLAND上でプレイできるオリジナルゲームの作成、ゲームで使用するキャラクターやアイテムの作成を楽しむことができます。
Decentraland:ディセントラランド
イーサリアムブロックチェーン上に構築されているメタバース。カリフォルニアを拠点とする非営利団体「Decentraland Foundation」によって開発されています。ユーザーはDecentraland内の施設を利用したり、ゲームをプレイすることができます。また、メタバース上の土地であるLANDを購入し、その上に自分の施設を作ることも可能。2015年リリース。
VRChat:ブイアールチャット
VR空間にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできる“ソーシャルVR”アプリ。ピーク時には30,000人超のユーザーがアクセスしています。ユーザーは「ワールド」と呼ばれるVR空間を作成でき、他のユーザーとの交流を楽しめます。ボイスチャットのほか、自分の身体の動きをアバターに反映させたボディーランゲージも可能。2017年リリース。
Horizon Worlds:ホライゾンワールド
Meta(旧Facebook)が開発・運営しているメタバース。ユーザーが「World」と呼ばれる空間を作成しコミュニティを形成することができます。また、独自のミニゲームの作成・運営、イベントの開催、アート作品の販売などの活動も可能です。
Shibaverse:シババース
芝犬コイン(SHIB)から派生したメタバースプロジェクト。記事執筆時点(2023年2月)では、Shibacityと呼ぶ海辺の街のみ散策可能となっています。(建物に入ろうとするとunder constructionのポップアップが出ます)
最終的にはNFTマーケットプレイス、GameFi、デジタル不動産などの機能を有するとされています。Cult DAOとも関係があるようで、Shibacityの犬のオブジェのすぐ脇にCult DAOのオフィスがあります。(2023年2月時点では立ち入り不可)
Cryptovoxels:クリプトボクセル
イーサリアム上のメタバース。ユーザーはアバターを設定し、テキストチャットやボイスチャットで他ユーザーとのコミュニケーションを楽しめます。立方体(ボクセル)を積み上げて作る3D空間が特徴で、VRにも対応しています。イラスト、アイテムのほか、土地や建築物までNFT化して売買が可能。
EnjinCraft:エンジンクラフト
Mine craftのサーバーをEnjinブロックチェーンに統合し、Enjin上でMine craftをプレイできるようにしたもの。Mine craftのアイテムをNFT化し、NFTマーケットプレイス「EnjinX」で売買することも可能です。
Rec Room:レックルーム
シアトルのVRスタジオAgainst Gravityが開発したソーシャルVR。ドッジボール、テニス、サバイバルゲームなどマルチプレイを前提とたミニゲームが用意されています。そのほか、ストーリー性のあるクエストも公開されています。
ロビーでは、自分好みのアバターを使って、ボイスチャットなどでユーザー同士の交流が可能。
Mozilla Hubs
Mozilla社が開発したWebVRサービス。オンライン会議のVR版で、PC、スマートフォン、VRヘッドセットを問わず、同じ空間でプレゼンテーションや会話ができます。
あらかじめ用意されたテンプレートから選び、ルームを立てて(URLを発行して)利用します。
気に入ったものがない場合は「Spoke」と呼ばれるwebエディターで独自のワールドを作成できます。
Otherside
Yuga LabsとAnimoca Brandsが主導するメタバースプロジェクト。BAYC、MAYCなどのApe系に加え、Meebits、CryptoPunks、CoolCats、World of Womenなどを3Dゲームキャラクターとしてメタバース内で利用することができます。
また、メタバース内の土地「Otherdeed」をNFTとして販売しており、2022年4月リリースと同時に完売。売上は410億円を超えています。
some·place:サムプレイス
スマホからメタバースのスペースに入ってNFTを楽しめるモバイルメタバース。自分のコレクションは、ARのコンポーネントを使って自分の部屋に飾ることも可能。
Second Life:セカンドライフ
アメリカのLinden Labが運営する仮想空間サービス。2003年のサービス開始後、最盛期2007年の110万人をピークにユーザー数を減らしていました。日本でも大手企業や大学などが参入していた時期もあったものの、快適な動作を可能とするPCスペックは当時高くついたことから、一般への普及には至りませんでした。
2020年に入ってからアクティブユーザー数が90万人に達し、モバイルアプリの2023年中リリースが発表されるなど、20年越しでようやく時代が追い付いてきたようです。
コメント