【今さら聞けない】NFTとは?初心者向けに分かり易く解説

「NFT」という言葉、ネットニュースや広告で頻繁に目にするようになりましたよね。色んなイラストが高額で取引されているというイメージがあるかもしれません。

すでに知っている人も、知らない人に説明するとなると難しいですよね。そんなあなたにこの記事を読んでもらい、あらためて理解を深めてもらえればと思います!

目次

NFTとは何か?

NFTは、「Non-Fungible Token(非代替トークン)」の略語で、ブロックチェーン技術を用いたデジタルアセットの一種です。

つまり、デジタルアート、音楽、動画、ゲームアイテムなど、デジタルコンテンツを独自のトークンとして表現したものです。

トークンとは?

デジタルコンテンツやサービスの購入・取引を行うためのデジタルな代替物。

通常、トークンは、特定のプラットフォーム上でのみ有効で、そのプラットフォームでの取引やサービスの購入に使用される。

トークンには、様々な種類があり、例えば、暗号通貨のように金銭価値を持つものもある。

NFTは、他のトークンとは異なり、ユニークな識別子を持ち、同じ種類のトークンと交換することができません。つまり、それぞれのNFTは、独自の所有者と価値を持ちます。

NFTは、その所有者に独占的な権利を与えることができるため、アーティストやクリエイターにとって、彼らの作品を販売するための新しい方法として注目されています。

また、NFTの取引は、ブロックチェーン上で行われるため、取引の透明性とセキュリティが高く、不正なコピーなどが防止されます。

Cavi

例えるなら、鑑定書付きの絵画やコレクターズアイテムのようなものです!

この記事を読むと分かること

  • NFTの歴史
  • NFTのメリット・デメリット
  • NFTの活用事例と将来像
  • 今すぐできるNFTの始め方

記事を読み終わるころには、NFTとは何かを理解し、実践への第一歩を踏み出すことができるでしょう。

Cavi

では、早速解説していきます!

NFTの歴史

まずは、NFTの誕生までの出来事、誕生から現在までの発展の歴史をたどってみましょう。

NFTの歴史は、2009年に誕生したBitcoinやその後に出現したブロックチェーン技術の発展に密接に関連しています。以下は、NFTの主なマイルストーンです。

  • 2009年:Bitcoinが発明され、ブロックチェーン技術が注目を集める。
  • 2014年:NFTの前身となる「colored coins(カラードコイン)」が登場する。これは、Bitcoinのトランザクションに色をつけて、特定のデジタルアセットを表現する手法であった。
  • 2014年:最初のNFT 「Quantum」が発表される。
  • 2017年:ERC-721と呼ばれる、初めてのNFT標準規格がイーサリアム財団によって発表される。これにより、ブロックチェーン上でトークン化されたデジタルアセットを作成することができるようになる。
  • 2017年:「CryptoKitties」という、NFTを利用したブロックチェーン上のコレクションゲームが登場し、注目を集める。
  • 2018年:NFTの販売プラットフォームであるOpenSeaが設立される。
  • 2021年:Beepleによる「The First 5000 Days」というNFTがクリスティーズでオークションにかけられ、6900万ドルで落札される。これにより、NFTが現実世界でも注目を集めるようになる。

以上のように、NFTはBitcoinやEthereumの発展によって生まれ、その後、様々なアーティストやコンテンツクリエイターによって活用され、注目を集めるようになっています。

NFTの種類

NFTを分類する方法としては、以下のようなものがあります。

  1. コンテンツによる分類
    NFTは、アート、音楽、スポーツ、ゲーム、仮想空間、その他様々なコンテンツに関連するものがあります。このため、NFTをコンテンツによって分類することができます。
  2. 機能による分類
    NFTに現実世界での権利などの機能を付与したユーティリティNFT、ある条件でコンテンツの見た目と機能が変わるダイナミックNFTなど、さまざまな機能を持つNFTがあります。
  3. プラットフォームによる分類
    NFTは、Ethereum、Binance Smart Chain、Flow、Polygonなど、さまざまなブロックチェーンプラットフォームで発行されています。このため、NFTをプラットフォームによって分類することができます。
    通常は発行されたブロックチェーンプラットフォーム内でのみ取引(所有権の譲渡など)が可能です。

NFTのメリット

NFTの主なメリットは以下の3点です。

デジタルアセットの独占的な所有権を確立できる

NFTは、デジタルアセットを独自のトークンとして表現することができ、それぞれのNFTはユニークな識別子を持ちます。

つまり、独自の所有権を確立することができます。これにより、アーティストやクリエイターは、彼らの作品を販売するための新しい方法を見つけることができ、ファンは彼らのお気に入りのアーティストから直接アートを購入することができます。

取引の透明性とセキュリティが高い

NFTの取引は、ブロックチェーン上で行われるため、取引の透明性とセキュリティが高く、不正なコピーなどが防止されます。取引が分散型台帳に記録されるため、NFTが本物であることが確認できます。

顧客とのコミュニケーションが円滑になる

NFTは、顧客やファンとのコミュニケーションを円滑にするための新しい方法として注目されています。

NFT製作スタジオやアーティストは、顧客やファンに限定的なNFTを提供することができ、直接コミュニケーションを取ることができます。

これにより、顧客のロイヤリティを高め、ファンとの関係をより深めることができます。

NFTのデメリット

NFTは現段階ではまだ発展途上で、一般への普及もこれからです。そのため、現時点では以下のデメリットが存在します。

バブル経済の可能性

NFT市場は急速に拡大しており、高額な取引が行われています。しかし、これらの価値が実態経済に基づかず、仮想空間や特定のコミュニティ内の需要だけで形成されている場合、市場がバブル経済に陥る可能性があります。

著作権問題

NFTに関連する問題の1つに、著作権侵害があります。NFTを作成する際、正当な権利者がいないままNFTが作成されることがあります。これにより、著作権の所有者が損害を被る可能性があります。

また、NFTによって所有権は担保されるものの、デジタルデータそのもののコピーが防止できるわけではなく、依然としてコピーされる可能性があります。

以上から、著作権侵害を防止するための法的手続きが必要になります。

環境問題と高額な手数料

NFTの取引はブロックチェーン上で行われますが、ブロックチェーンの種類によっては高度なコンピューティングリソースを必要とするため、エネルギー消費が大きく環境問題が指摘されています。

また、同様の理由で高額な取引手数料を必要とする場合があります。

NFTの具体的な活用事例

記事執筆時点(2023年4月)におけるNFTの具体的な活用事例を3つあげて行きます。

アート作品の販売

アーティストやクリエイターは、NFTを使用して自分の作品を販売することができます。

NFTを使用することで、デジタルアート作品の独占的な所有権を確立し、高額での取引が可能になります。

また、NFTは、アーティストやクリエイターが収益を得ることができる新しい方法としても注目されています。

仮想空間内の資産の取引

仮想空間内の資産もNFTとして取引されることがあります。例えば、仮想空間内の不動産やアイテムなどがそれに該当します。

NFTを使用することで、仮想空間内の資産を独占的に所有することができ、それに対する高額な取引が行われることがあります。

チケット・会員権としての利用

スポーツイベントやコンサートのチケットとして NFTが発行されています。

NFTを利用することで、チケットの偽造や転売、不正使用を防ぎ、イベントの運営を効率化することができます。

また、NFTを利用して、特定のコミュニティやサービスのメンバーシップを発行することもできます。例えば、NFTマーケットプレイスのSuperRareでは、NFTによるプレミアムメンバーシップを発行し特典を付与しています。

有名なNFT

有名なNFTの例を以下にあげます。

  1. Beepleの「Everydays: The First 5000 Days」
    Beepleの作品がNFTとしてオークションにかけられ、6,900万ドル(約75億円)で落札されたことで話題になりました。
  2. CryptoPunks
    2017年に発行された10,000個の8ビットキャラクターのコレクションで、NFTの草分け的存在として知られています。
  3. NBA Top Shot
    バスケットボールのシーンを収めたNFTで、特にNBAファンの間で人気があります。
  4. Jack Dorseyの最初のツイート
    Twitterの創業者であるJack Dorseyが投稿した最初のツイートがNFTとして売り出され、約28万ドル(約3,100万円)で落札されました。
  5. Grimesの「WarNymph Collection」
    音楽アーティストのGrimesがデザインしたNFTアート作品で、最高価格は約58万ドル(約6,400万円)で落札されました。
  6. Bored Ape Yacht Club (BAYC)
    10,000体の個性的な猿のコレクションで、持ち主にはデジタルアートやファッションアイテムなどの特典が与えられます。

これらのNFTは、高額で取引されたり、大きな注目を集めたりしています。

NFTの将来像

NFTは今後より一層、さまざまな分野での活用が進んでいくものと考えられています。

特に現実世界における様々な権利の管理や取引での活用が期待されており、ごく当たり前のものとなっていくと思われます。

具体的には、以下のような利用が想定されており、一部では既に運用され始めています。

不動産の権利取引

不動産において、土地の権利や建物の所有権などをNFTとして発行し、取引することが考えられます。

NFTを利用することで、不動産取引のプロセスを簡素化し、トランザクションの透明性を高めることができます。

オンラインでの著作権管理

NFTを利用することで、オンライン上での著作権管理が可能になります。

例えば、著作権を保有するアーティストは、自身の作品をNFTとして発行し、取引することで、自身の著作権を守りつつ、収益を得ることができます。

ライセンスの取引

企業や個人が所有する特許、商標、ライセンスなどの権利をNFTとして発行し、取引することもできます。

NFTを利用することで、権利の管理をより効率的に行い、ライセンス収益の分配も容易になることが期待されます。

NFTの始め方

ここまで読み進めて「今すぐNFTをゲットしたい!」と思った方もいるかもしれません。

NFTを入手(または発行)するには、以下のステップを踏む方法があります。(あくまでも一例です!)

仮想通貨の取引所に登録する

NFTを購入または発行するには、仮想通貨を使用するケースが多いです。

そのため、まずは仮想通貨の取引所に登録します。代表的な取引所には、Coincheck、bitFlyer、Binance、Krakenなどがあります。登録手順は各取引所によって異なりますが、身分証明書の提出が必要な場合があります。

仮想通貨を購入する

取引所に登録し、身分証明書を提出すると、仮想通貨の購入が可能になります。代表的な仮想通貨には、Bitcoin、Ethereum、Solana、Polygonなどがあります。

取引所によっては、クレジットカードや銀行振込による購入が可能な場合もあります。NFTの取引で一番利用されるのは、通常はEthereumです。

ウォレットを作成する

仮想通貨を購入したら、ウォレットを作成し、そこに保管することが必要です。ウォレットには、公開鍵と秘密鍵があり、秘密鍵は絶対に他人に知られないように管理する必要があります。

代表的なウォレットには、MetaMask、Trust Wallet、Ledger、Trezorなどがあります。

NFTを取引するマーケットプレイスの選択

NFTを取引するためには、オンラインのマーケットプレイスを利用することができます。

代表的なマーケットプレイスには、OpenSea、Nifty Gateway、SuperRareなどがあります。

NFTの購入または発行

マーケットプレイスでNFTを購入する場合は、購入するNFTを選択してウォレットから支払いを行います。

NFTを発行する場合は、マーケットプレイスのガイドラインに従って作成します。

まとめ

NFTはまだ発展途上の分野ですが、今後急速に社会に浸透していくことが予想されます。

今のうちから理解を深めておくことで、一般に普及する頃には資産形成や社会活動で優位なポジションを狙えることでしょう。

記事を読んで得た知識だけでは、充分に理解したとは言えないかもしれません。

まずは体験してみることをお勧めします。以下の記事を参考に、仮想通貨を購入し、NFTを入手することも手軽な体験の第一歩になりますよ!

STEP
仮想通貨取引所の口座を開設する
STEP
日本円を入金する
STEP
仮想通貨を購入する
STEP
ウォレットを導入する
STEP
仮想通貨をウォレットに送る
STEP
NFTを買う
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

東京都在住、会社員、NFTウォッチャー・コレクター

コメント

コメントする

目次